「耳鳴りと首こりの深い関係」
～“耳”の不調は“首”からやってくる？～
「ジーッ」「キーン」「ピーッ」
静かな場所で、なにも音がないはずなのに聞こえてくる音。
それが「耳鳴り」です。
この耳鳴り、「耳だけの問題」だと思っていませんか？
実は、“首こり”と深くつながっていることがあるのです。
● 耳と首は、すぐそばの「チームメイト」
耳と首は、体の中でとても近い場所にあります。
耳のうしろから首にかけては、たくさんの神経と血管が通っています。
首こりがあると、その筋肉がかたくなって神経や血管を圧迫します。
すると、耳への血流が悪くなったり、音を感じる神経がピリピリと敏感になって、耳鳴りが出ることがあるのです。
● どんな人に首こり耳鳴りが多い？
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パソコンやスマホを長く使う人
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勉強や仕事で前かがみの姿勢が多い人
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寝るときの枕が合っていない人
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ストレスで首や肩がいつも緊張している人
特に同じ姿勢を長く続けてしまう人は、首まわりの筋肉がガチガチになりがち。
それが血流をさまたげ、耳にも影響を与えてしまいます。
● 自律神経もカギになる！
わたしたちの体には「自律神経」という、体のバランスを整える大切なしくみがあります。
首の後ろには、その自律神経が集まっている場所があります。
首こりによってこの場所が刺激されると、自律神経が乱れてしまい、耳鳴りやめまい、不眠などの不調があらわれることも。
● 放っておくとどうなるの？
首こりや耳鳴りを放っておくと…
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音に敏感になって疲れる
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寝つきが悪くなり、朝もすっきりしない
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目まいや頭痛が増える
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集中力が落ちる
気づかないうちに、毎日がどんよりしてしまうのです。
● でも、大丈夫。今日からできる対策があります！
♂️① 姿勢を見直そう
まずは「姿勢」に注目。
首を前に出していませんか？
スマホや本を読むとき、アゴが前に出てしまうと、首にすごく負担がかかります。
◎ポイント：耳と肩がまっすぐになるように意識！
5秒でもいいので、背すじを伸ばして深呼吸してみましょう。
② 首まわりの血流アップ！
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ホットタオルで首のうしろをあたためる
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ゆっくり首を回す（左右3回ずつ）
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肩を上下に動かす
首の筋肉がほぐれると、血流が良くなって耳もスッキリします。
③ リラックス時間を大切に
緊張していると、体も心もガチガチに。
とくに交感神経がずっと働きっぱなしだと、音に敏感になります。
音楽を聴いたり、お風呂でゆっくりしたり、副交感神経を働かせる時間をつくりましょう。
● ツボ押しで首こり＆耳鳴り対策！
耳鳴りに関係する首まわりのツボもご紹介。
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【完骨（かんこつ）】
耳のうしろ、首のつけ根のくぼみ
→ 緊張をほぐし、耳の不快感に◎ -
【風池（ふうち）】
首のうしろ、髪の生えぎわのへこみ
→ 血流アップ、自律神経のバランスに◎
指で3秒ほど押して、やさしくゆるめるのを3回ずつやってみてくださいね。
● がんばりすぎなくて大丈夫
「耳鳴りなんて気のせい」「首こりなんて我慢すれば…」
そう思ってがまんしてしまう人は少なくありません。
でも、体はちゃんとサインを出してくれているのです。
首こりからくる耳鳴りは、気づくことが第一歩。
毎日がんばっているあなたの体を、少しでもいたわってあげてください。
● 明日は、もっと静かで心地よい一日へ
耳鳴りや首こりがあると、毎日がすこしだけつらく感じるかもしれません。
でも、小さなケアを続けていけば、少しずつ体も心も軽くなっていきます。
朝、静かな部屋で
「今日はなんだか気持ちいい」
そんな日がきっと増えていきます。
次回は「首こりと目の疲れのつながり」についてお話しします。
「最近目がショボショボする」「画面を見てるとつらい」そんな方はぜひ読みにきてくださいね
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辻佳孝
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