「ストレスと耳鳴りのつながり」
夜、布団に入ったとき。
静かな場所で集中しているとき。
「キーン」「ジーッ」「ピーッ」と、音がしているような気がする…。
でも周りは静か。テレビもラジオもついていない。
この音はどこから聞こえているのでしょう?
実はそれ、耳鳴りという体からのサインかもしれません。
● 耳鳴りってなに?
耳鳴りとは、「実際には音がないのに、何か聞こえるような感じ」のことです。
「キーン」「ジー」「ボーッ」など、人によって聞こえ方はさまざまです。
耳が悪くなったから起こると思われがちですが、耳そのものではなく、脳や神経の問題が関係していることもあります。
● ストレスと耳鳴りの関係って?
わたしたちの体には、「自律神経」という、体を調整する大事なしくみがあります。
この自律神経には、2つの役わりがあります。
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活動モードの「交感神経」
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リラックスモードの「副交感神経」
ストレスがたまると、「交感神経」がずっとがんばりすぎてしまいます。
そうなると、耳の中の血流が悪くなったり、音を感じる神経が敏感になったりして、耳鳴りが起こるのです。
● どんなストレスが耳鳴りを引き起こすの?
・学校や仕事での緊張
・人間関係での気疲れ
・寝不足や不眠
・運動不足やスマホの見すぎ
・音に敏感になっているとき
こんな日が続くと、心と体がピリピリして、小さな音にも神経が反応しやすくなってしまうのです。
● 放っておくとどうなるの?
「ちょっと気になるだけだし、そのうち消えるかも」
と思ってそのままにしておくと…
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寝つけない・途中で目が覚める
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音が気になって集中できない
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いつもイライラする
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胃が痛くなったり、頭痛が出たりする
など、ストレスからくる体調不良がどんどん増えてしまうこともあります。
※耳鳴りの種類にも目を向け、耳を傾けましょう!
● 今日からできる、耳鳴りストレスのやわらげ方
① 呼吸をゆっくりしてみよう
緊張したとき、呼吸ははやくて浅くなりがちです。
おなかをふくらませながら「すーっ、はーっ」とゆっくり深呼吸をすると、副交感神経がはたらいてリラックスできます。
② 夜のスマホは早めにおしまい
寝る前までスマホやゲームをしていると、脳がずっと活動モードのままで眠りが浅くなります。
寝る1時間前にはスマホをやめて、目や耳をおやすみさせましょう。
③ 耳まわりの血流をよくする
耳鳴りには、耳の血流がカギ。
タオルをあたためて耳のうしろにあてたり、耳たぶをくるくるまわしたりすることで、内耳がやわらかくなります。
④ 静かな時間をこわがらない
音が気になると、「静けさ」そのものがこわく感じることもあります。
でも、静かな時間に心をゆるめるトレーニングをすることで、少しずつ音への過敏さもへっていきます。
● 耳鳴りに効くかんたんツボ3つ
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翳風(えいふう):耳たぶのうしろのくぼみ(血流アップ)
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完骨(かんこつ):耳のうしろ、首のつけ根(緊張ほぐし)
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神門(しんもん):手首の小指側のくぼみ(リラックス)
やさしく指で3秒押して、ゆっくりはなす。これを3回ずつ。
毎日の習慣にすると、少しずつ体も落ち着いてきますよ。
● 小さなことでも、毎日続けることが大切
耳鳴りは、がまん強い人に多いと言われます。
「自分が頑張ればいい」
「周りに迷惑をかけたくない」
そんな気持ちはすばらしいですが、自分の体のサインを無視しないことも、とても大事です。
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つらいと思ったら休む
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誰かに話す
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外に出て深呼吸する
それだけでも、自律神経は少しずつ整っていきます。
● 静けさの中に、「安心」がある未来へ
耳鳴りがあると、静かな時間がこわくなります。
でも、体と心がととのってくると、その静けさが「安心」に変わる日がきます。
今日できることを一つでもやってみる。
それが明日、そして1か月後のあなたを守ります。
次回は、「耳鳴りと首こりの深い関係」についてお話します。
「なんで耳なのに首が関係あるの?」と不思議に思っている方は、ぜひ読みにきてくださいね
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辻佳孝
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